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スペイン巡礼?の旅 その2

サンタンデールの片田舎 美しい牧草地が続く。手前のオレンジで美味しいジュースをいただきました
サンタンデールの片田舎 美しい牧草地が続く。手前のオレンジで美味しいジュースをいただきました

 

スペイン巡礼?の旅 その1 

スペイン巡礼?の旅 その3

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サンタンデールの駅には、地元の実践者がお迎えに来てくれました。自宅でパエリアを振る舞うつもりだった84歳のおばあさまが、目の手術を受けることになったので、急きょレストランへ変更。手術直後ながら、彼女は二日間とも出席し、二日目には随分お元気になっていました。

 

パエリア・ランチの後は、静かな道を歩いて近くの公園まで。緑に囲まれて簡単な交流会です。私たちからスペインの方へ霊授のプレゼント。ハグとキスのお礼をいただきました。術後のおばあさまに少しヒーリングもしました。

 

明日の交流会のために、近くのスーパーマーケットで食材を買いそろえてから、高速道路で郊外の宿泊所へ。もとは身分の高い方の住まいだったようですが、後に修道院に。そして今は二組の若い家族が管理しながら住み、保育園やイベント会場として使われています。

 

ヨーロッパでは堅牢な石の建物を、内装だけ手を加えて何百年も大切に使っています。「地震が無いんだねー」「地震がきたら全部崩れるんかねー」と呟いてしまうのが日本人。日本の古い建物は木と土壁なので、地震にあわなくてもあちこち痛み出します。木造家屋が少なくなった現在でも、家は手をかけるより数十年で建て替え、という意識がぬけませんね。

 

さすが北の町、夜は冷え込んだので、しっかり着込んで眠りにつきました。この日は2階にお湯が出ずシャワーを我慢しました。次の晩は、1階奥のシャワー室まで勇気を出して(節電のために)真っ暗な廊下を行軍。寒い夜の暖かいお湯は生き返ります。いつでもどこでもきれいな水と暖かいお湯がたっぷり出ることは、他の国ではあり得ません。シャワー中にお湯が空っぽになったことも、持参したペットボトルの水で手を洗ったこともあります。トイレでも当たり前にお湯が出るなんて、恵まれています日本人。ホントにホントに凄いです。

 

翌日は玄関ホールで地元の方と交流会。昨日のパエリアランチで顔見知りになった人も。はるばる日本から来てくれたということで、私たちがリードして技法のデモンストレーションをし、ひとり5分程話をする時間もいただきました。いつも明るくて大声で笑う日本メンバーですが、それぞれが色々な苦しみを経験してきたことを、ここで初めて知ることになりました。苦しかったり辛かったり、それを運命や他人のせいにしないでいたからこそ、ここにいるんだね…

 

鹿児島のまりさんによる「童謡ちょうちょ」の解説の中の、「とまれよあそべ、あそべよとまれ」は現世で色々な体験を楽しむこと、という話は、今の私にぴったりでした。リラックスして、今ここを楽しむこと、これが元気の源です。これができていなかったから、人を恨んだり自分を呪ったりして、「ちっともいいことがない」と思い込んでいた気がします。それじゃぁ病気にもなるさね。なーんだ、自分の気持ちひとつだったんだね。

 

キッチンをお借りして、日本の食べ物を作って皆さんに振る舞いました。綿密に計画して日本から道具や調味料を持ってきてくれたともみさん、恐るべき技術で美味しいご飯を炊いてくれたあきこさん、本当にありがとう。りょうこさんはマッシュルームをシイタケ風に味付け。細かい錦糸卵はみほさんの作品。まりさんが大量の調理道具や食器を洗ってくれました。私はレタスの水切りと海苔を揉んで細かくするという仕事をしましたよ、えっへん(笑)。例によって地元の参加者が色々な食べ物と飲み物を持ち寄り、カニャ(一杯飲み)レイキで盛り上がりました。

選挙の立ち合いボランティアのために交流会に来られなかった人にお菓子を差し入れに投票場へ。中まで見せてくれるおおらかさは、さすがスペインです。見回りの地元警察官が「どこから来たの?」「スペインのどこから旅を始めたの?」「で、どこに行ったの?」と、話が止まらず、上司に「仕事しろ」と急かされていました。きっと仕事終わりのカニャで、片田舎にやって来た日本人の集団のことを喋りまくっているのでしょうね。

小雨降る中、2台の車でカボ・マヨール灯台へ。この海の向こうはフランスです。外がまだ明るいので気が付かなかったけど、もう夜の7時。一日がたっぷりあります。カフェの中で観光客や地元民がにぎやかにお喋りしています。スペインにいる間中そうだったのですが、周りの話し声か物凄くうるさくても苦しくありません。私の耳が変わったのかな?と不思議でした。

 

スペインに着いた途端に、もう何年もここにいたような気がして、りかさんからも「皆さんとずーっと一緒にいたような気がする」と言われました。帰る日が近づいてくると、着いた日がとても遠いような、昨日のことのような変な感覚になりました。おまけに、スペインがとても遠い国ではなく、すぐ近くにありました。うーん、時間と空間の感覚が歪んだのかな。単なる時差ぼけか?

 

 

早朝、バルセロナに行く3人をサンタンデール空港までカルメンが送ってくれました。戻ってきた彼女が「どこか観光に行きますか?」と親切に言ってくれましたが、気持ちだけ有難くいただいて近所を散策しました。広々とした牧草地。モォ~(牛)とワンワン(犬)とたまに聞こえる農業機械の音。雨でぬかるんだ道を呑気に歩いていたら、あちらから超大型犬が猛烈な勢いで走ってきました。ひぇ~~、繋いでおいておくれよぉおお。体を張った大歓迎に私たちは泥と毛だらけに。通行人がよほど嬉しかったのでしょうね。

 

マドリッドに戻る4人を、カルメンが再び空港まで送ってくれました。お世話になりました。月曜日のお仕事もあったでしょうに。「人に親切に」を笑顔でやすやすと実践している人たちに会えました。ありがとう。また会いましょうね。2022年の日本、かな?  

 

 

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