水は流れてこそ

白山比咩神社の手水舎には、天皇陛下の御製(和歌)がかかげてあります。4月に訪れた時は平成の「今上陛下」の御製でした。

 

「日の本の 国の基を築かれし すめらみことの いにしへ思ふ」

 

元号が変わって、令和の「今上陛下」の御製。

 

「岩かげに したたり落つる 山の水 大河となりて 野を流れゆく」

 

水が山から川へ流れていくように、時代も流れていきます。逆流することはありません。それが自然な姿ですから。

 

初めは小さな滴だったものが、田畑を潤し、多くの人たちに必要とされながら、大河となって海へと広がります。場面は変わっても、清らかな水は生命の源です。

 

海に流れ出た水は、水蒸気となって空に昇り、また雨になって大地に降り注ぎます。必要な場所にはちゃんと戻って来ます。

 

水は循環するからこそ美しい。美しいだけではなく、循環さえスムーズなら、あるべき姿で、なすべき務めを果たしてくれます。

 

与えられた場面ごとにふさわしい働きをしながら、それにこだわらない柔軟さがあれば、私たちのエネルギーも水のように清らかに保つことができます。それが自然な姿ですから。